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世界初 プラスチックを速やかに分解させる技術を開発 海洋で微生物を誘引 群馬大×JAMSTEC

微生物による生分解性プラスチックの分解イメージ

群馬大学と海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、海洋での分解性が低い化学合成脂肪族ポリエステルを海で素早く分解させられる技術を開発した。微生物を集めて海で分解性を高めた研究の初めての例だという。

海洋プラスチックごみ問題は世界的な課題だ。生分解性プラスチックは流出しても微生物により二酸化炭素(CO2)と水に分解されるため、問題解決の手法として注目されている。だが、海中には微生物が少ないため、他環境と比べて分解が進みにくい。

研究グループは微生物を誘引する物質「16-ヒドロキシヘキサデカン酸」と「ポリカプロラクトン」をプラスチックに添加。微生物を集めることで、分解速度を速めて海洋で完全に分解することに成功した。崩壊速度は18.4と7.8倍に上昇し、分解性は90.4と83.2%に達したと報告している。