熊本大学の河村能人教授らは難燃性や軽量性などの特徴をもつ「ミルフィーユ型マグネシウム合金」を開発した。ロケットや航空機などでの活用を進めることでカーボンニュートラル社会に貢献するとしている。
新たに開発した合金は「418MPa(1㎝角4.3トンの荷重に耐える)の高強度」「低下効率で高強度化」「難燃性」「軽量性」といった特徴がある。輸送機器の軽量化による燃費やエネルギー効率向上、民間航空機の適用部品の幅拡大などといった効果が期待されている。
河村教授らは「ロケットや航空機、ドローンなどの輸送機器および携帯電話の構造部材など軽量化が望まれる分野での社会実装化を目指して、応用製品の開発を産業界と連携しながら進めていく」としている。