文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
旧ジャニーズ事務所の成果外問題 ニュースメディアとSNSの反応を分析 立命館大など6機関

立命館大学の谷原つかさ准教授ら6大学からなる国際研究チームは、昨年の旧ジャニーズ事務所を巡る成果外問題のメディア上での盛り上がりをビッグデータで解析した。自身の意見が社会と一致すると公表する「沈黙のらせん理論」の解釈を行っている。

分析によると、ニュース・ソーシャルメディアはジェリー藤島氏の同が報告までは報道が低調であった。一方で、XユーザーやオンラインニュースはBBC報道やカウアン・オカモト氏らの会見に大きく反応した。Xを分析すると、BBC報道後は旧ジャニーズ事務所に批判的意見が多かったが、ジェリー藤島氏の動画報告後に擁護するグループも現れたという。

チームは「インターネットなき時代は世論形成がマスメディアによって行われたが現代は事情が異なる」と指摘。「Xをはじめとしたソーシャルメディアで自由に投稿することができ、その意見は同じコミュニティの中で過激化することもある」と説明している。複数の世論をどう捉えればよいのかヒントを得られたのではないかと紹介している。