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アルバイトの6割が給与上昇 建築系は491円超 人材確保が理由 マイナビ調査

マイナビは非正規雇用の給与・待遇に関する調査を実施した。その結果を3日に発表している。約6割の企業がアルバイトの賃金を上げていた一方で、同一労働同一賃金は進捗が遅れている様子だ。

調査は今年5月17~28日に昨年12月~5月までに非正規雇用の採用業務に関わった20~69歳の男女を対象に実施。1496の回答を得ている。

アルバイトの給与変更の有無やそのアップ額を問うと、60.5%の企業が賃金を上げていた。上昇した平均時給幅は278.6円で、業種別では「建設・土木・設備工事」が最高の491.5円。警備378.5円、ホテル・旅館331.6円と続いた。

給与をあげた理由は「人材確保が難しくなったため」が最多。「最低賃金の改定のため」「既存社員のモチベーションアップのため」の順となっている。

また、同一労働同一賃金の進捗具合を尋ねると、「基本給に関する対応」は4割強で改定済みで、「賞与に関する対応」と「時間外、深夜、休日労働手当の割増率」も3割強で行われていた。一方で、賞与について約3割が「改定しない」とし、基本給と時間外手当なども約2割が同じ答えをしている。

マイナビの調査担当者は「正規・非正規間での待遇差の改善は進んでいるが、働き方が多様化することで待遇差が新たに生まれたり、見落とされたりしないよう企業には幅広い対策が求められる」とコメントしている。