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睡眠健康と抑うつが関連 睡眠を妨げる要因が多いと心の状態は悪化 京大

京都大学の降籏隆二准教授らのグループは、スリープヘルス(睡眠健康)と抑うつ状態の関連を検討した。睡眠の質が悪いことは抑うつと関連していたという。睡眠健康評価が閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者の抑うつ予防に有用である発見している。

OSA患者の約3分の1に抑うつ症状が見られることが知られている。研究グループはそれを治療している1768人の患者を対象に治療データを分析。スリープヘルスを満足度、覚醒度、タイミング、効率、睡眠時間の観点で「良い」「悪い」で評価している。

それによると、抑うつ状態は 7.6%の患者に確認された。満足度と効率、睡眠時間が悪いことは抑うつ状態と関連していた。総合評価でそれぞれの項目の「悪い」の増加に伴い、抑うつ状態との関係が強くなった。

研究グループは今後について「スリープヘルスが悪い場合に、それを改善するための介入方法を確立し、その介入効果を検証していくことが求められる」と説明している。