新潟大学は26日、調査報告書「2024年能登半島地震による新潟市域の液状化被害」を発表した。それによると、今月17日時点で全壊97軒、半壊3632軒、一部損壊1万1061軒であったとした。ほとんどが液状化による被害で、1964年に起きた新潟地震とほとんど同じであると分かっている。
被害地域は県道16号沿い、信濃川の流路跡、低地の宅地造成地に集中していることが明らかになった。これは60年前の新潟地震の被害分布と一致し、再液状化をしていたという。それによる被害として噴砂や道路の変形、建物の傾きなどが記録されている。
新潟大の卜部教授は「他の地域の事例も調べて、今後3回目を起こさないためには地盤を改良する必要がある」と説明。「3回目を起こさせないという思いが強くある。報告書として出すことで、その対策につながっていくことを期待している」と語った。