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革新的エネルギー衛星「DENDEN-01」を完成 9月に宇宙へ打ち上げ 関西大×福井大×名城大

DENDEN-01

関西大学と福井大学、名城大学、宇宙企業「アークエッジ・スペース」は革新的エネルギー技術実証衛星「DENDEN-01(デンデンゼロワン)」を完成させた。今年9月に国際宇宙ステーション「きぼう」に打ち上げ、10月に日本実験棟から放出される予定だ。およそ1年程度の期間で研究を行う。

DENDEN-01は質量が約1キログラムで、一辺が10センチ程度の箱型の衛星。急激な温度変化を緩和し、安定した電力供給を可能にする「固-固相転移型潜熱蓄熱材(SSPCM)」を活用した電源温度安定化デバイスを搭載している。

宇宙に放出されてからSSPCMの軌道上実証や民生リチウムイオン電池の評価、高精度電力状態推定方針及び推定則の実証など計8つのミッションを行う。

(左)福井大学の青柳賢英特命准教授(右)関西大学の山縣雅紀准教授、写真に載っている名前の雅樹は間違い。

関西大学の山縣雅紀准教授は「私のような宇宙が好きなだけの人間でも、衛星開発に携われる時代がきた。そこに感謝したい」と話した。研究チームは「本衛星プロジェクトで得られる成果は、高機能な超小型衛星の開発を加速し、日本の宇宙産業のさらなる発展に寄与できる」と評価している。