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PFASを可視光で分解する技術を開発 PFOSを8時間以内に解体 立命館

立命館大学の小林洋一教授らの研究チームは、難分解性な「パーフルオロアルキル化合物」(PFAS)と非常に安定性の高いフッ素樹脂「ナフィオン」を、室温・大気圧下で可視光線を照射するだけでリサイクル可能なフッ化物イオンにまで分解する技術を開発した。

PFASは環境残留や生態蓄積の問題がある。既存の分解技術は過酷な条件が必要で、代替技術の開発が急務となっている。

研究ではさまざまな工業製品に使われてきたPFASの一種である「ペルフルオロオクタンスルホン酸」(PFOS)とナフィオン、流下カドミウム半導体名の結晶にLED光を照射することで効率的にフッ素快音に分解することに成功した。PFOSは8時間以内に完全に分解されたという。

チームは「技術は、様々な種類のPFASを温和な条件で効果的に触媒分解する新しい可能性を提供し、持続可能なフッ素リサイクル社会の構築に貢献できる」としている。