総合研究大学と国立感染症研究所、九州大学と東京大学発のベンチャー「サイエンスグルーヴ」は、下水が流れる地域の発症者数を予測するウェブアプリ「COVIVIS(コビビス)」を開発して今月から一般公開している行政機関、医療機関、研究・教育機関、民間企業など利用者を募っている。
COVIVISは過去の期間のウイルス濃度と疫学データに加えて、新規に予測したい期間のウイルス濃度の情報を入力し、感染者数を出力できるツールとなっている。解析結果から感染動態の生物学的・疫学的パラメータが推定されるため、予防政策の立案などにもつながるという。
データの読み込みはファイル、テキスト入力に対応しており、データ欠損日を線形補正する機能も備えている。解析胃結果をサーバー上に保存する機能やユーザーと共有することもできる。
3者は「COVIVISは「新型コロナウイルス以外にも適用可能で、さまざまな病原体に対しての検出が試みられている」と説明。「下水サーベイランスが公衆衛生の社会的インフラとなる未来に備えている」と評価している。
ウェブページ(https://covivis.soken.ac.jp/)からログインすることで利用できる。