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心配停止患者の予後を高精度予測 新指標「レッドバイアススコア」を開発 大阪公立大

大阪公立大の島田健晋病院講師らのグループは18日、病気による心停止の新たな予後予測モデル「レッドバイアススコア」を開発したと発表した。高精度な推測が可能なため、良好と推定される患者に高度治療を行う基準となりえるという。スマートフォンやタブレッドから利用でき、日常診療での活用も期待されている。

研究では2005~19年に救急搬送された18歳以上の心肺停止患者のうち、心臓の病気が確認された約94万人を対象とした。予後不良と関連する因子に「年齢」、「心拍再開・病院到着までの時間」、「心肺停止の場に居合わせた人による心肺蘇生無し」、「目撃無し」、「電気ショック非適応リズム」の5項目を用いたという。

その結果、高い精度と再現性が可能であることが分かっている。このモデルは、5つの因子のアルファベットR-EDByUSから名付けられた。島田講師らは「人工心肺補助装置な ど体に負担が大きい治療が必要となる場合がある」とし「正確な予測ができれば、先進医療に踏み切る基準にもなり得る」と期待を寄せている。