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微量の発汗を正確に計測できるウェアラブルパッチを開発 代謝物も検出 筑波大

筑波大学の辻村清也教授は安静時の微量な発汗を正確にモニタリングできるウェアラブルデバイスを開発した。シール型となっており、どこにでも貼り付け可能だ。健康管理や疾患診断などの分野での応用が期待されている。

研究では体表からの微量な水の蒸散も正確に測れる1ミリの薄くて軽い、貼るタイプのパッチを開発した。これまでは、微量の汗を計測することは困難であったが、内蔵されているスポンジで補足することにより可能とした。

また、化学成分を検出するセンターが組み込まれており、カリウムやナトリウムイオン、グルコースなどの代謝物を確認することもできるという。

グループは「脱水状況の検知だけでなく、安静時の発汗と代謝、ストレス、さまざまな疾患状態と汗との関連を調べるために活用できる」と説明。「開発した発汗センサーは医学的心理的な応用から環境保全まで幅広い分野で活用できる」と評している。