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若年層の70% 肺がん検診の受診意思「あり」 「がん発見への不安」はマイナス要因 中部大調査

中部大学の森幸弘講師らは、学部1~4年生を対象に「将来肺がん検診を受診する意思があるか」という意識調査を実施した。その結果、約7割が受診する意思があることが分かっている。

グループはがん検診の受診に関するアンケートを約6500人に行い、その結果を基に分析を行った。それによると、喫煙する学生は、非喫煙者に比べて、将来肺がん検診を受ける「意思が無い」と回答する比率が高かった。

また、「 将 来 のがん罹患への不安」や「肺がん検診受診のメリットの認識」が、肺がん検診の受診意思につながるプラス要因であることも明らかになっている。一方で、「肺がん検診受診によるがん発見の可能性に対する不安」や「受診年齢を先延ばしにしようとする意識」などは肺がん検診の受診意思に対してマイナス要因であることも判明した。

研究グループは「できるだけ若い年齢から継続した受診行動につなげられるような環境作りと、教育支援体制の構築が課題だ」と指摘。「さらに肺がん検診の内容は、一般には認知されていないことも多いため、安心して受けられるような取り組みも必要だ」とコメントしている。