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世界初 生成AIが根拠情報をもとに答えを生成 母語で質問して、外国語の情報を特定 名大×桜美林大

ヒューマニテクスト

名古屋大学の岩田直也准教授と桜美林大学の田中一孝准教授らのチームは、生成AIで静養古典学の研究と教育にアプローチを提供する「ヒューマニテクスト」を開発した。出典情報を利用者が確認できる信頼性の高い専門的解釈システムの構築は世界で初めて。

ヒューマニテクストの特徴は公開されているテキストデータを再構成して原典に基づいた回答を生成できること。ユーザーは回答の根拠となる情報にいつでもアクセスして確認可能であるという。母語で質問するだけで、関連するテキストを特定して答えてくれる。来月1~2日に日本西洋古典学会で限定公開された後に、一般公開される予定だ。

岩田准教授らは「この新しいテクスト探索手法は、西洋古典学だけでなく人文学全体で幅広い比較研究を進めるための大きな一歩となる」と評価している。