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元素の一つ「ラドン」をモニタリング 地震直前の異常を評価 災害予測に貢献 東北大

東北大学の土屋真由大学院生と武藤潤教授らのチームは、機械学習を用いて地震直前の異常を評価できる方法を開発した。地殻に含まれる元素である「ラドン」の濃度のモニタリングによって、リアルタイムの地震予測につながることが期待されている。

チームは2011年東北沖地震前の8年間の大気中ラドンの濃度変動を時系列に分けて解析したところ、10~2011年にかけて、実測された大気中ラドン濃度変動と予測モデルによる差が拡大していたことを明らかにした。

この時期は福島県沖でスロー地震が観測され、地下から大気へラドンが出やすくなっていた可能性がある。この手法は11年の和歌山県北部地震などでも同様の結果が確認され有用性が裏付けられたとしている。