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謎の蛾「ホソバソトグロキノメイガ」は「キボシノメイガ」のメス 鳥取大

(左)キボシノメイガのオス(右)メス(従来のホソバソトグロキノメイガ)

鳥取大学の中秀司准教授らの研究グループは、約40年前から正体不明であった蛾(が)の一種「ホソバソトグロキノメイガ」が、キボシノメイガのメスであり、蛾類では珍しい性的二形を持つ種であることを解明した。

ホソバソトグロキノメイガは、本州から南西諸島まで生息する種であるにもかかわらず、学名は未定で分類学的に「謎の蛾」の一種であった。研究グループは正体を探るため、インターネットの情報を頼りにメスに卵を産ませて飼育した。

羽化した成虫を確認した結果、見た目はホソバソトグロキノメイガでなくキボシノメイガであったという。つまり、両種は同じ種であり、ホソバソトグロキノメイガはそのメス、キボシノメイガはオスであると発見した。

グループはキボシノメイガが、カブトムシのオスに角がありメスにないように性別で外見が異なる「性的二形」であると結論付けた。そして、ホソバソトグロキノメイガはそのメスであるとしている。

中准教授らは「本種の性的二形が生じたメカニズムを解明できれば、蛾類における性的二形の進化メカニズムを語るうえで重要な知見が得られるのではないか」とコメントしている。