東北大学の多田千佳准教授らと鹿島は、牛の胃で生活する微生物を使って海草を原料にしたメタンを得る技術の開発に取り組む。藻場に取り込まれた炭素である「ブルーカーボン」の活用に生かしたい考えだ。
研究では、大気中の二酸化炭素(CO₂)を海中の藻に吸収させる温暖化対策の確立を目指す。牛の中の微生物を活用した効率的なメタン発酵技術と栄養塩を海藻育苗に利用するノウハウの開発を進め、それらの技術を使ったCO₂削減効果の研究を始める。
多田准教授らは「海藻育苗システムの産業化による沿岸地域でのブルーカーボン生態系の創出ならびに海業との連携による新ビジネスの創出などでの活用を目指す」としている。