実験イメージ

情報通信研究機構（NICT）とスカパーJAST、NTTドコモ、パナソニックは、数カ月間無着陸で飛行できる無人飛行隊「HAPS」を模した小型飛行機で5G通信の実証実験に成功した。5Gの利用範囲が広がる新技術「5GNR方式」による38ギガヘルツ帯電波で、上空複数リンクからなる回線の確立は世界初の試みだという。

4者は災害時に大容量の通信回線を提供できる「HAPSシステム」の開発を目指している。実験では、高度約4キロの飛行機と地上局3局との間で38ギガヘルツ帯電波を利用した方式を使った固定回線の確立に成功した。

研究グループは「5Gや6Gにおいて通信エリアを拡大するカバレッジ拡張実現に有効な技術であるため、実験で得られた結果を活用してHAPSの早期実用化と非地上系ネットワークの実現に向けて取り組んでいきたい」とコメントしている。