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日本化学会 丸岡啓二新会長「国際競争力強化のため、若手人材を育成」

丸岡啓二会長

日本化学会は京都大学の丸岡啓二特任教授を第122代の新会長に任命した。菅裕明前会長は24日付で退任して同日付で丸岡会長が就任している。国際競争力強化のため、若手人材育成をしていく必要性を強く訴えた。

丸岡会長は有機合成化学が専門。新たな触媒「丸岡触媒」を開発し、金属を含まない有機分子触媒を世界で初めて生み出した。大量合成に相応しい触媒として高く評価されている。1976年に京都大学卒業し、北海道大学と京都大学の教授として研究や学生指導に尽力した経歴がある。

今後の課題として、女性研究者の育成や他の科学分野との連携をあげた。また、2028年の化学会設立150周年の記念事業を行うとし「科学者の活動を通じて化学分野の重要性を知らせたい」と説明。「化学界を先導できる人材を育成して輩出できる場を提供する必要がある」と強調した。