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製造が難しいメゾスコピック粒子の簡便な作成法を開発  北大

北海道大学の高野勇太准教授らの研究グループは、酵素の加水分解作用をコントロールすることで、性質をそろえて約10~1000ナノメートルというサイズも同じにした「メゾスコピック粒子」を簡単に作成するナノ粒子材料作成法(BNS法)を発明した。

ナノ粒子物質はメゾスコピック粒子と呼ばれており、特殊な大きさのために従来のナノ材料とは異なるユニークな性質を持つことがある。だが、これまでのメゾスコピック粒子作成法には高い技術が必要であった。

BNS法は多種多様な酵素分解性物質と有機分子、または無機材料を組み合わせることでさまざまなメゾスコピック粒子の作成に応用できる。研究グループは「研究の成果は、今後のナノ材料開発における原料の組み合わせに、膨大な数の選択肢を提供できる」と説明している。