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石垣島のミナミキチョウ 細菌ボルバキアの影響で9割超がメス 福井大・千葉大・農研機構

ミナミキチョウ

福井大学の宮田真衣助教と千葉大学の野村昌史教授、農業・食品産業技術総合研究機構の陰山大輔グループ長補佐らは、宿主をメスのみにする細菌「ボルバキア」が、沖縄県石垣島のミナミキチョウに広まる過程を観測した。その結果、4年で93.1%がメスとなったと発表している。

研究グループは2015~22年に石垣島で計1392匹のミナミキチョウを採集。性別を記録した。それによると、15~18年はほとんど1対1であったが、19年から性比がメスに偏り、22年には9割超がメスとなったという。

グループは、かつてボルバキアに感染したチョウ「リュウキュウムラサキ」が抵抗性を獲得した例を挙げて、回復に向かう可能性を指摘。一方で、絶滅に向かう可能性もあり「どの程度この性比異常が維持されるのかを継続して調査する予定だ」としている。