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食事の質 男性は「夕食で高い」女性は「外食が高い」 栄養教育に貢献 東大調査

東京大学の篠崎奈々助教と村上健太郎教授、佐々木敏名誉教授らのグループは、食事の種類(朝食、昼食、夕食)、同席者の有無および食事場所が食事の栄養学的質と関連していることを明らかにした。食事の質は低いと心血管疾患やがん、糖尿病などのリスクが増加するとも考えられている。

研究グループは、食事の質と場面の特性との関連を生態学的な瞬間評価を用いて検討することを目的に実施。30~76歳の男女111人に食事記録を依頼し、4日間の飲食内容を記録してもらった。勤務日か同伴者の有無、スクリーン使用など場面も確認してもらっている。

それによると、男性は朝食に比べて昼食の食事の質が低く、夕食が高いことが明らかにった。また、一人よりも誰かと食べるほうが質が良いと示された。一方、女性は朝に比べて夕食の質が高く、自宅よりも外食のほうが良質だと判明している。

また、男女ともに年齢が高いことと非喫煙者であることが質に関連すると分かっている。女性では体格を示す指数であるBMIが高いほど上質だということが認められた。また、勤務日やスクリーンの利用は質とは関連していなかった。

篠崎助教らは「食事の質を改善するための栄養教育や介入に貢献することが期待される」と評価している。