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環境DNAでウナギ分布を解明 東シナ海では長崎県がオオウナギ生息地の北限 長崎大

河川で捕まえた二ホンウナギ

長崎大学の八木光晴准教授らのチームは、長崎県内の河川でウナギ類を対象にした環境DNAを調べた。その結果、ニホンウナギとオオウナギの分布パターンが異なることや、オオウナギの新たな生息河川が明らかになったという。

日本には二ホンウナギとオオウナギが生息しているが、分布は異なりオオウナギの正確な生息地はあまり知られていない。グループは水中に流れる環境DNA(eDNA)を九州北西部の23河川、87カ所で採取した。

その結果、二ホンウナギのeDNAは計56カ所で検出され、オオウナギは16カ所のみであった。領主が検出された5河川10カ所でDNA濃度に違いはなかった。この結果から両種のウナギの分布には違いがあり、東シナ海に面した地域では長崎県がオオウナギ分布の北限であると確認されている。

研究グループは「現在、水産学部の附属練習船の長崎丸や鶴洋丸といった大型船を活用して、対象域を河川から海洋にも拡大して調査を続けている。今後の謎解きにも期待してほしい」とコメントしている。