文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
スクウェア・ステッピング・エクササイズ 認知・身体・心理機能改善に大きく貢献 立教大

立教大学の川端雅人教授らは、マットで足踏みを行う「スクウェア・ステッピング・エクササイズ(SSE)」を行う高齢者の認知や身体、心理機能が著しく改善していることを明らかにした。外出困難な高齢者への貢献が期待されている。

新型コロナウイルスと共存していく必要があることを考え、高齢者に対するSSEアプローチの別の選択肢を模索することは有用だ。今回の研究では、非活動的な高齢者を対象に、SSEをオンラインと対面を交えたハイブリッド方式で行った場合の効果について検証した。

研究には計93人の高齢者が参加。Zoomを使ったオンラインとインストラクターによる指導の両方のエクササイズを実施した。

その結果、SSEは認知、身体、心理的機能の改善に有効であると明らかになった。参加者はトレーニング課題への取り組みが増加し、コミュニケーションも増えたことでメンバーとの絆が大きくなったことも分かっている。

川端教授らは「遠隔地の高齢者や外出が困難な在宅者に対しても応用可能であることから、そのような方たちに適切な運動を通じて心身の健康を高める機会を提供することにつながる」と説明している。