京都大学の明石望洋助教と東京大学の中嶋浩平准教授、ブリジストンのグループは、やわらかいロボットの人工筋肉が生み出す動きを人工知能(AI)の基本となるネットワークに利用することで筋肉のパターン制御ができたとしている。
研究では空気圧人工筋肉と呼ばれるやわらかい駆動部材に注目。豊かな動作を計算に利用することでリズミカルや予測困難なパターンなどを自律的に生成可能だと示している。これは外付けの振動子に頼ってきたロコモーションや繰り返し動作を、自らのみで可能であることを意味する。
また、分岐現象という変化構造もロボットの駆動部材に学習できるとしている。
明石助教は「この研究の成果が、生物のように実世界で身体をしなやかに操る知能の理解、開発の一助になれば幸いだ」とコメントした。