東京農工大学

東京農工大学と徳島大学、機械企業シチズンファインデバイスなど5者は、次世代の拡張現実（AR）技術に向けた目に装着できるコンタクトレンズディスプレイの実現を目標とした研究開発を始めると発表している。

５者は「像形成技術」と「空間光変調器」「電子デバイス技術」など５つの技術をコアとして開発を進めていく。

これまでコンタクトレンズディスプレイには「コンタクトレンズ内の表示デバイスに目がピント合わせできない」という問題があった。その課題に対して「ホログラフィー技術を用いて自然な目のピント合わせを可能にする」という独自の原理を用いて解決に挑む。

また、普及を見越してソフトコンタクトレンズと同程度の薄さや酸素透過率、含水性の両立を目指していく。そのためのコア技術の開発に取り組んでいく予定だ。

５者は「ホログラムコンタクトレンズディスプレイが実現すれば、サイバー空間と目が直接接続されることになり、必要な情報をいつでもどこでも即座に入手可能になるため、Beyond5Gが提供する拡張性が最大限活用されるようになる」と力を込めている。