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光合成の安全弁からの発熱は地球環境に影響を与える? 自然研×総研大

自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターと総合研究⼤学院⼤学のチームは、植物が⽇照下で非光化学的消光(NPQ)により発する熱量を算出し、それによる葉の内部の温度上昇と、地球で平均した地温上昇効果を⾒積もった。熱の移動が制限される条件下では温度上昇に寄与する可能性があるとしている。

NPQの葉の内部温度への影響は、中央の柵状組織からこの熱量が放出された場合の葉の内部の温度勾配を計算したところ0.1度以下と軽微であったが、熱伝導が海綿状組織の空気層に限られる特殊な条件下では、1度程度まで上昇する可能性があることが⽰された。

また地球の表面温度の増加については、近年の温室効果ガスの増加と同程度の影響を地球環境に与える可能性があることを⽰唆しているという。