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受動喫煙が肺がんの悪性化を促進 新たな予防法の開発に期待 がん研×東京医科歯科大

国立がん研究センターと東京医科歯科大学の研究グループは、たばこの副流煙のみを吸う経験を持つ女性に発生した肺がんの遺伝子変異を調べた。その結果、受動喫煙は自分で吸う能動喫煙とは異なるタイプの変異を誘発すること、それは初期のがん細胞の悪性化を促すこが明らかにしている。

研究によると受動喫煙者の肺がんではがんを進める変異を誘発する「APOBEC3B遺伝子」の発現が高まっていた。がん組織内のすべてのがん細胞のDNAには存在していないことから、がん細胞の発生ではなくその悪性化を促進していると推察された。

研究グループは「本研究において、受動喫煙によって変異が誘発されるメカニズムが明らかになったことで、炎症を抑えるなど、受動喫煙に対する新たな肺がん予防法が今後開発されていくことが期待できる」と説明している。