文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
マイクロRNAを簡易検出 植物の生育状態を早期診断できる装置を開発 新たな栽培管理アプローチに貢献 名大と京大

名古屋大学と京都大学の研究グループは、植物の生体分子である「micro-RNA (miRNA)」を簡易検出することで、生育状態を個別診断できるマイクロ流体デバイスを開発した。「今後予想される様々な農業課題の解決に貢献できる」と期待を寄せている。

環境変化への応答に関わる生体分子に、miRNA が知られる。これを検出できれば、ストレス状態を診断し栽培に利用できる。だが、取り出しには高度な技術が必要で栽培管理に使うことは難しかった。こうした背景からグループは、簡易検出できるデバイスを開発した。

デバイスは、フィルターでろ過した植物の搾汁液をデバイス内の流路に導入することで、標的となるmiRNAを検出できる。この流路内にはmiRNAを特異的に結合する「DNAプローブ」が置かれ、それを介してビオチン化DNAプローブに結合し、蛍光検出が可能だという。

研究グループは「本成果は人の健康診断のように、植物のストレス状態を個別診断するという、新たな栽培管理のアプローチとなることが期待される」と講評している。