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立命館大と日工が特許申請 災害対策やコストカットに貢献 空練りでコンクリートの強度が増加

立命館大学とコンクリート製造設備を手がける日工は、共同で研究している「モルタルの製造方法およびフレッシュコンクリートの製造方法」で特許を取得した。高強度コンクリート製造メーカーにとってはコストカットにつながるという。

自然災害の激甚化を受けて、強固な建造物に欠かせない「高強度コンクリート」の利用が促進されている。両者がセメントや水などを配合する「練混ぜ」に関する研究をしたところ、水に混和剤を加える前に砂とセメントを混ぜる「空練り」が品質に与える影響と仕組みを解明した。その特許を出願している。

研究では練混ぜの方法として空練りが与える影響メカニズムを解明するため、テストミキサを用いて砂とセメントを混ぜた「モルタル」と固まっていない「フレッシュコンクリート」の流動性を計測した。

その結果、両方とも事前に空練りを行うことでコンクリートの流動性を高められることが分かった。空練りを行うことでセメント粒子のかたまり「フロック」が形成され、その後に吸着する混和剤の量やタイミングに変化が生じるためだという。

両者は今後について「今後は実装置での検証をすすめるべく研究を続けていくとともに、複数の配合、複数のミキサでの検証を進め高強度コンクリートの製造に最適なミキシングの追及ならびにミキサの開発に取り組む」と力を込めている。