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世界的にも希少な海鳥「カンムリウミスズメ」 新たな繁殖地を長崎県で発見 長崎大と北九州市立自然史・歴史博物館

長崎大学の山口典之教授と北九州市立自然史・歴史博物館の中原亨学芸員らの研究グループは、国指定天然記念物に指定されている海鳥「カンムリウミスズメ」の繁殖地を新たに発見した。

新たに見つかった場所は長崎市にある母子島。繁殖地はこれまで41カ所確認されたが、現在も存続しているのは25カ所程度だと考えられている。カンムリウミスズメは無人島で繁殖し、その活動は夜に行われるため発見は極めて困難だという。

山口教授らは「今回の繁殖地発見に欠かせなかったのは地元の方々の情報であった」と説明し、協力してくれた釣り人や船長に感謝を述べた。今後について「その被害の程度を把握するとともに、必要な保護策を講じる調査研究が進む」としている。