筑波大学の國府⽥正雄准教授らのグループは、在宅トレーニングシステム「スクバラ®」を開発した。高齢者の筋肉量と足の力を強くできる効果が明らかになっている。フレイル対策に貢献できそうだ。
スクバラ®は、YouTubeで割り当てたトレーニング動画を提供し、それを再⽣しながら運動を行う。管理者は参加者の視聴記録をトレーニング時間とみなし、専⽤アプリにて実施状況を確認できる。
グループが健常高齢者8人にスクバラ®を使って運動をしてもらった結果、しなかった人たちと比較して骨格筋量2%、膝伸展筋⼒が13%が向上していたという。使用者の実施頻度は週平均で6.2回であった。脱落者はでていない。
國府⽥准教授らは「このようなシステムの有効性が証明できれば、新規の要⽀援者の⼈数が減るなど⾼齢者の⼈⽣だけでなく、社会全体の利益や幸福にもつながる」と力を込めている。