九州大学と国立がん研究センター、大塚製薬など6つの企業や研究機関が開発した複数のがん関連遺伝子を一度に検査できる「造血器腫瘍遺伝子パネル検査」の製造販売承認の申請を同社が厚生労働省に実施した。承認されれば、国内で初めての造血器腫瘍を対象とした遺伝子パネル検査となる。
このがん遺伝子パネルは骨髄性やリンパ系、造血器のがんなどと関連疾患のほぼ全ての診断と治療法選択が可能になるという。遺伝子パネル検査は既に実施されているが、造血器系の腫瘍を調べるものは販売承認されていない。そのため、九大などは造血器系患者のがんゲノム医療を実現するための開発に取り組んできた。
6者は「この造血器腫瘍遺伝子パネル検査が実装されれば、造血器腫瘍領域において個別化医療が大きく進歩し、よりよい医療に貢献する」と講評している。