岡山大学と順天堂大学は共同研究で、アルツハイマー病(AD)の遺伝的リスク因子「アポリポタンパク質-E(ApoE)」が脂質シグナルによって発現制御される機構を解明した。
研究グループは「研究成果は、脂質による特定の遺伝子発現調節という新規メカニズムを提唱し、アストロサイト病態を明らかにした」とし「研究グループのSphK2阻害薬が神経細胞でのアミロイドβ産生を抑制するという知見と合わせ、SphK2/S1Pシグナルが神経細胞とアストロサイトの機能を同時に制御する多機能性を持った治療薬の標的となる」としている。