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ポリ乳酸が抱える「もろさ」の課題 微生物の力で克服 産総研・神戸大・カネカ

産業技術総合研究所と神⼾⼤学、カネカは、ポリ乳酸が抱えるもろさと⽣分解性の課題を微⽣物により⽣合成される乳酸とポリエステル「3-ヒドロキシブタン酸の共重合体(LAHB)」をブレンドすることで克服した。

ポリ乳酸は、バイオ由来資源の乳酸発酵により得られる乳酸をモノマーとして化学重合により合成されるバイオプラスチック材料。環境にもやさしく、透明性、⽣体適合性などの特徴を有することから、⽯油由来プラスチックの代替材料として利⽤拡⼤が期待されている。

だが、伸びにくくもろいという課題があり、産総研らのチームは乳酸とLAHBを使うことによって解決している。

3者は今後、「ポリ乳酸とのブレンドの相構造とブレンドの⼒学、熱特性、⽣分解特性との相関関係を調べ、ポリ乳酸の課題を克服するのに最適なLAHBの構造を明らかにすることに取り組む」としている。