愛媛大学と東邦大学、物質材料研究機構などのグループは、粘土鉱物を用いた新しい光学分割カラムの開発に成功した。環境にやさしい粘土鉱物を用いており実用的にも有望だ。
研究ではエコな粘土鉱物として、球状に成形した合成ヘクトライトと銅錯体との複合体の作成によってそれを実現。得られた複合体をステンレスチューブに充填し光学分割用カラムを作成した。
その結果、光学分割が困難である中性錯体や有用な光学活性有機物などの光学分割に成功し、錯体間の相互作用の理論計算から、立体選択性の分子メカニズムを明らかにしたとしている。
研究グループは「新規光学分割カラムは、環境にやさしい粘土鉱物を用いており、実用的にも有望であることが示された」と評している。