東北大学の鈴木治教授と日揮グループの「日本ファインセラミックス(JFC)」とは、骨の再生能力に優れ、生体吸収性が高い「リン酸八カルシウム(OCP)」の量産化に世界で初めて成功したと発表した。
新たな製造法は、OCP需要の増加に応じて更なるスケールアップが比較的容易に可能だとしている。今後は幅広い医薬品や医療機器製造会社との協業を通じて、OCPの製品化を目指すという。
鈴木教授は「共同研究を続けてきたJFCが、ベンチスケール合成を発展させ、均一な品質を保ちながら臨床評価に耐え得るだけの量の合成が可能になったことは喜ばしい限り」とし「OCPの社会実装が進むことを期待している」と評価している。