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13万年前の巨大噴火「阿蘇3噴火」の火砕流堆積物の分布図を出版 防災採択などへの利用に期待 産総研

産業技術総合研究所は、熊本県・阿蘇山の約13万年前の巨大噴火「阿蘇3噴火」により噴出した大規模火砕流堆積物の分布図を出版した。産総研の地質調査総合センターのウェブサイト(https://www.gsj.jp/Map/JP/lvi.html)からダウンロードも可能。

作成された「阿蘇3火砕流堆積物分布図」で示された大規模火砕流の分布範囲は、将来噴火が発生した場合にどのような影響が及ぶのかを推測する手がかりとなる。火砕流堆積物は斜面災害の要因ともなりえるため、その情報は土砂災害リスクの評価にも有用だという。

産総研は「今後も約13万年前以降にわが国で発生した巨大噴火による大規模火砕流の分布図を統一基準・統一縮尺で順次作成する予定」としている。来年度は、洞爺火砕流堆積物(約11万年前)の分布図を公開予定。