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「100倍以上高いX線強度」を7ナノスポット集光で実現 阪大・名大・理研・JASRI

大阪大学と名古屋大学、理化学研究所、高輝度光科学研究センター(JASRI)の共同研究グループは、X線自由電子レーザー(XFEL)の7ナノメートル(nm)のスポット集光を実現し、最大のピーク強度を達成した。

研究グループは、凹面と凸面を組み合わせたX線集光ミラー光学系を新たに開発し、高い安定性のもとXFELの7nm集光を実現した。これによって、従来までのX線強度よりも100倍以上高いX線ピーク強度が達成された。

さらに、生成した集光ビームを金属原子に照射したところ、全ての電子を吹き飛ばすほど反応が生じていることが確認されている。

研究で実現された超高強度のXFELビームを用いることで宇宙物理、高エネルギー物理や量子光学などの基礎物理分野で、いまだ観察されたことのないさまざまな物理現象の発見にグループは期待を寄せている。