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稲盛財団がInaRISフェローを決定 星野歩子東大尖端研教授ら

公益財団法人稲盛財団は15日、稲盛科学研究機構(InaRIS)フェローを発表した。36人の応募者の中から、鈴木洋・名古屋大学大学院医学系研究科教授と星野歩子・東京大学先端科学技術研究センター教授の2人が選ばれている。それぞれに1年で1000万円を10年間助成する。

財団は選考理由について、鈴木教授の研究テーマが「がん細胞の未来を予測し進化を抑えるという独創的なものであり、革新的な診断法や治療法につながる可能性がある」と評価し、星野教授の研究は細胞から産生される小胞「エクソーム」に関するテーマが革新的医療につながる可能性があるとした。

鈴木教授は「基礎を極めていろいろなものに広範囲に波及する特異点を探す、人の考え方の重心をぐっと動かす、そういう挑戦をしたい」とコメント。星野教授は「サポートを活かして、将来の研究者を育てることにも力を注ぎ、次の10年間だけでなく、この研究を継続し新たな発展を遂げられるような次世代の研究者の育成にも尽力する」と力を込めた。