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「ビジネス数検」4月からいつでも受験可能に

算数・数学の実⽤的な技能を測る実⽤数学技能検定「数検」(数学検定・算数検定)を実施・運営している公益財団法⼈⽇本数学検定協会は、実務における数字の活⽤⼒をWBT⽅式で測定する検定「ビジネス数学検定」の受験期間を変更する。これまで偶数⽉(4・6・8・10・12・2⽉)に受検期間を設けて実施してきたが、今年4⽉1⽇から1年を通して、いつでも受検できるように受検期間を一新。志願者の受検のチャンスが広がることとなる。検定概要(検定時間、出題数、認定基準点、検定料)、申込⽅法、受検⽅法などは従来どおり。

ビジネス数学検定は、実務での数字の活⽤能⼒を測定する検定。実務に即した数学⼒を五つの⼒(把握⼒・分析⼒・選択⼒・予測⼒・表現⼒)に分類し、ビジネスのシチュエーションを想定した問題で、これらの⼒の習熟度を測定する。

主に社会⼈や⼤学⽣などを対象に2006年から同協会が主催しており、現在では企業の採⽤試験や新⼈研修、管理職登⽤試験などに活⽤する事例も増加している。

わが国では⻑い間、分数や⼩数、割合の計算ができないといった社会⼈、⼤学 ⽣の数学⼒低下が指摘されるなど、中学校レベルの数学だけでなく、⼩学校で習う算数の内容をも理解していない⼈が増えている。

また近年では、データサイエンス、DX(デジタル トランスフォーメーション)⼈材の育成が急務となっている。

このような背景があるなか、同協会は、⽂系・理系を問わず 基礎的な数学の⼒を向上させ、ビジネスシーンで数字を効果的に使いこなすスキルや考え⽅、統計データの読み⽅・データの活⽤⽅法などを⾝につけた、数字に強いビジネスパーソンの育成を⽬的にビジネス数学検定を実施している。