公益財団法人大河内記念会は、生産工学や生産技術の研究開発で卓越した業績をあげた研究者などに贈られる「第70回大河内賞」を9件の業績に対して贈呈すると発表した。大河内記念賞に村田製作所の矢尾剛之シニアマネージャーなど3人、大河内記念生産特賞にファナックが選ばれた。
記念賞には「通信・自動車市場向け薄層大容量積層セラミックコンデンサ用誘電体材料の開発および量産化」が選出。各種電子機器やモジュールの小型化や高効率化、多機能化への貢献などが評価されている。
ファナックの業績「最大2.3t可搬の大型6自由度多関節ロボットの開発」では、「全世界的な社会課題である省エネ・カーボンニュートラル社会の実現に向けて重要な電気自動車の製造に大きく貢献すると期待することができる」とされた。
さらに、記念技術賞にはクラレとJFEスチールが、記念生産賞には日本製鉄と三菱電機、SCREEMホールディングスなどから5件が選ばれた。
贈呈式は来月26日の午後2時30分から日本工業倶楽部会館(東京都千代田区丸の内)で開催される。