日本化学会は化学遺産に日本感染症医薬品協会などが所蔵する「国産ペニシリン開発および製造関係資料」など新たに3件を認定した。
同資料は日本でのペニシリンの製造開発の歴史を伝えているもので、「碧素(へきそ)アンプル」「ペニシリン委員会議事録(第6回)」「陸軍軍医学校研究部年鑑」など六つからなる。
ほかにも日立ハイテクサイエンスの「日本に現存する最古のアミノ酸分析計」と塩野香料の「太平洋戦争中に日本でポリスチレンを工業化していたことを示す資料」が選出された。
同遺産は学会が化学に関する歴史資料の保存と利用促進として2008年から設置されている。今回の3件で計67件目になる。
来月19日の午後3時から日本大学の船橋キャンパス(千葉県船橋市)で認定証を贈呈することとなっている。