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子どもの性虐待など防止を 学会が政府に要望書 被害者・加害者への適切な対応要請

日本子ども虐待医学会(JaMSCAN)は、子どもへの性虐待や性暴力防止を求める要望書を政府に提出した。虐待の防止や被害児への手厚いケア、加害者への適切な対応を求めている。

虐待医学会は性虐待や性暴力は、あらゆる被害体験の中でもPTSD・解離性障害をはじめとする広範にわたる深刻な心理的後遺症を引き起こす可能性が最も高いと指摘。加えて、16~24歳以上の4人に1人が何らかの性暴力に遭っていると深刻な現状を要望書に記載した。

虐待医学会は「被害が発覚した子どもに対し、国の責任において、被害者支援の一環として自己負担なくセラピーを受けられるよう対策を講じてほしい」と要望。また、「過去の被害が発覚した成人サバイバーに対しても、費用負担が最小限で済むよう対策をしてほしい」と訴えている。