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転学や意欲低下で中退学生微増 学生らの修学状況調査(文科省)

中退者・休学者ら学生・専門学校生の文部科学省修学状況調査によると、大学、短大、大学院及び高専については、令和4年度の中退者、休学者の割合はそれぞれ約2%だった。専門学校については、中退者約6%、休学者約1%だった。

大学、短大、大学院、高専において、全学生数に占める中退者数の割合は、令和4年度は2.09%で、前年度と比べて0.14ポイント増加した。

理由の内訳をみると、前年度に比べ、「転学等」「学生生活不適応・修学意欲低下」が0.8ポイント増とやや増加し、「経済的困窮」は0.1ポイント減少した。

休学者の割合は、令和4年度は2.24%で、前年度に比べて0.07ポイント増加。理由は、前年度に比べ、「心神耗弱・疾患」(プラス2.3ポイント)、「留学」(プラス5.8ポイント)の割合が増加、「経済的困窮」は減少(マイナス2.2ポイント)。

専門学校については、全生徒数に占める中退者数の割合は、4年度は約6%で過年度と比較して大きな変化はなかった。

全生徒数に占める休学者数の割合は、4年度は約1%で過年度と比較して大きな変化はなかった。

今回の調査結果を踏まえ文科省では、「引き続き、学生等が安心して学ぶことのできる教育環境の確保のため、経済的支援策の充実を図るとともに、メンタルヘルス不調や悩みを抱える学生等の早期発見に向けて、学内の相談体制整備や有効な情報発信等を通じ、学修を支援していただくよう大学等へ要請や周知を続けてまいります」との方針を示している。