国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)は、12月11日にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開催された「COP28ジャパン・パビリオン(http://copjapan.env.go.jp/cop/cop28/)のサイドイベントとして、RD20セッション〝カーボンニュートラルの実現に向けたRD20の挑戦〟を開催した。経済産業省地球環境対策室長の開会挨拶に続き、産総研エネルギー・環境領域長、米国 National Renewable Energy Laboratory(NREL)Bethany Speerプロジェクト開発と財務担当グループマネージャー、韓国Korea Institute of Energy Research(KIER)グローバル戦略チームチーフらがそれぞれの機関の取り組みを紹介した。その後、パネルディスカッションで、RD20メンバー機関間での連携、他機関との連携、人材育成をテーマに意見が交わされた。
パネルディスカッションでは、RD20は発足から5年目でタスクフォース活動などが着実に活動している状況を確認し、6年目を迎える2024年は、RD20機関同士での国際共同研究の推進や産業界など他機関との連携の促進共同での研究者人材育成に向けた若手研究者の交流促進など、さらにRD20の活動を加速させる方策について意見が交わされた。
また、2024年は、サマースクールをインドネシアで、国際会議をインド・デリーで開催することが報告された。
※ RD20: 世界最先端の技術開発を行うG20各国・地域の主要な研究機関がカーボンニュートラルの実現に向けた研究開発の国際連携を促進するためのイニシアティブ(枠組み)で、2019年に日本主導で発足した。各国・地域のクリーンエネルギー技術に関連する研究開発や経験・ベストプラクティス・アイディアを交換する機会、また主要な研究機関間での国際共同研究の可能性を探る機会を参加者に提供している。さらに、関連する産学官のステークホルダー間の新たなパートナーシップを深化・発展させている