日本小児神経学会は21日、「熱性けいれん(熱性発作)ガイドライン2023」を改訂してホームページ上に公開した。学会による指針の改訂は8年ぶり。
熱性けいれんとは主に生後満6カ月までの乳幼児期に起こる脳に起因する発作が起こる疾患。ずい膜炎などの中枢神経感染症、代謝異常、そのほか明らかな発作の原因がみられないものを呼ぶ。
ガイドラインでは、診断や検査、治療などについて新しい情報をアップデート。けいれん重積状態において、簡単で早期効果の期待できる非精脈投与薬を提示、小児における解熱剤の使用は熱性けいれんの再発予防や誘発にはつながらないなど新たに追記している。
今後について同会は「本ガイドラインの効果的な普及のために、ホームページでの告知や関連学会や地域の研究会での講演などを行っていく」としている。