東京商工会議所は、企業310社を対象とした新卒採用に関する調査の結果を公表した。アンケートに答えたおよそ5割の企業が、採用予定者の充足率50%に達していないことが分かっている。対策として、賃上げなどの回答が目立っている。
調査期間では10月4日~18日の機関に271社からオンラインで回答を得た。
調査によると、新卒採用の充足率が50%未満の企業が48.3%。内々定者が存在しない企業も19.6%に及んだ。1月以降も採用活動を続ける企業が全体の30.7%を占めている。
また、人材の確保・定着に向けた取り組みの実施状況を問うと、約6割が「初任給に引上げ」「全社員を対象とした賃上げ」を挙げている。ほかにも「賞与、手当の引上げ」「福利厚生の充実」がみられた。
大学生などのインターンシップの取り扱いの変更に関する認知度を尋ねたところ、「名称・内容とともに知っている」が最多。「名称は知っているが、内容は知らない」「名称・内容ともに知らない」と続いた。