理化学研究所(理研)が開始したスーパーコンピュータ「富岳」は、スーパーコンピュータランキングの「HPCG」と「Graph500」において8期連続の第1位となった。理研の松岡聡センター長は「継続的な研究開発により性能向上を図ってきた成果」とコメントしている。
理研は「実際のアプリケーション性能で最も重要なベンチマーク指標であるHPCG、およびビッグデータの指標であるGraph500では第1位と世界トップクラスの総合的な実力の高さを示している」と分析した。
世界トップクラスの性能を維持できている理由について理研は「元々の富岳のハードウェアの元来の技術力の高さに加え、ソフトウェア面でも本センターにおける継続的な研究開発により性能向上を図ってきた成果だと考えています」と説明。
「富岳で本センターが培った能力の高さはこのようにランキングに反映されていますが、さらにそれらの知見は、すでに本センターが開始している次世代のスパコン研究開発の検討においても生かされている」と評価している。