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ヤクシマスギバゴケが絶滅 環境省、レッドリスト公開 危惧種は207種減 

環境省が入る中央合同庁舎5号館

環境省は18日、生物が絶滅する可能性を評価した第5次の「レッドリスト(植物・菌類)」を公表した。計2952種が掲載され、絶滅危惧種は2063種。危惧種は4次から207種が減少した。同省は減少要因を個体数の回復や新たな分布の発見、絶滅種の再発見を挙げている。57種が新たに絶滅種に記載された。

レッドリストでは、屋久島(鹿児島県)で確認されていた「ヤクシマスギバゴケ」を絶滅と判断。ブナなどからなる林に生息する「フジイロアマタケ」を絶滅危惧IB類に指定した。一方で、新たに生息域が確認された「レブンアツモリソウ」と水路などに生息する「オオイシソウ」は絶滅危惧から、その危険度が小さい準絶滅危惧に変更されている。

■レッドリスト

日本に生息する野生生物を対象に絶滅の危険度をまとめたリスト。5年ごとに見直され、ほ乳類や鳥類、は虫類など16分類からなる。今回は藻や菌、蘚苔(せんたい)類など5類について公表された。国内希少野生動植物を指定する際の基礎資料となる。