国土交通省が入る中央合同庁舎3号館
国土交通省は12日、東京大学の田中淳・名誉教授と大阪府立大学の池田良穂・名誉教授、明治大学の野川忍教授に交通文化賞を授賞すると発表した。
田中氏は災害情報の効果的伝達や住民の受け取り方の調査をして、災害情報分野の発展に尽力したことが評価された。池田氏は船舶の横揺れなどの知見を教材作成によって社会の理解度を深めたこと、野川氏は国交省設置の部会において要職を歴任し、政策のとりまとめに寄与したことが選定理由だという。
交通文化賞は、公的活動や学術研究、芸術活動などで交通文化の向上に貢献した人に国から贈られる賞。過去には交通系ICカード「Suica」を開発した元JR東日本職員の椎橋章夫さん、物流発展に寄与したヤマトホールディングス元会長の瀬戸薫さんらが受賞している。